カウンセラーのリコカツ

〜私の見た真実〜

心を閉ざしていた少年と繋がった瞬間

子供達と公園でサッカーをしていた時の事

 
ずっとこっちを見ていた少年がいた。
一緒にサッカーをやりたそうな感じで。
 
少年の表情は暗いが目つきは鋭く、世の中を否定的に見ている感じがした。
 
すると少年は父親と一緒に来て
 
「サッカーを一緒にやりたいみたいなので、一緒に入れてもらえませんか」
 
私は断る理由もなく
「いいですよ。一緒にやろう」と受け入れる事にした。
 
父親は
「入れてもらうんだから、宜しくお願いしますって言いなさい」
 
と促すが、少年はそっぽを向き何も言わない
 
見かねて私が、
「あいさつは後でいいからおいで」
とボールをパスした。
 
最初はぎこちなかったが、彼に積極的に声を掛け
「へいパス!いくぞ!行け〜!」
なんていいながら彼がどんどん溶け込んでいくことがわかった。
 
そのうち着ているシャツを一枚、また一枚と脱ぎ駆け回っていた。
 
名前も知らず、年齢もわからないがボール一つを皆んなで追いかけていた。
 
サッカーが終わった後
 
「どこの小学校?」と聞くと
 
「◯◯小学校」と答えてくれた。
 
そして
 
「またやろうね〜〜」と声を掛けた。
 
 
すると後から
 
「ありがとうございました!」
 
と挨拶をしに来てくれたのです。
 
サッカーをする前と後では見違えるほどの表情になっていたことに驚き、私も
 
「ありがとう!楽しかったね」
 
と握手をした。
 
何かが繋がった瞬間に思えた。
 
人は人と繋がる事でしか孤独感を解消出来ない。繋がった感覚がないから孤独感を味わってしまう。
 
みんな繋がりを求めているんだと、この少年を通して思った。
 
誰でも、繋がる感覚があれば笑顔になれると。