カウンセラーのリコカツ

〜私の見た真実〜

妻から認めてもらえないカウンセラー

カウンセラーって心理学を学び、人間関係に悩む人たちの話を聞き、アドバイスを送ることで相手の気持ちが楽になったり、前に進む勇気を与えてくれます。

 

相手の問題の本質がどこにあるかを感じ、見抜き、本当の声を聴くことで、ハッとされられ我に返り、問題解決の糸口を掴むこともあります。

 

アドバイスをするカウンセラーって、いわば人間関係のプロですよね。

 

しかし、そんなカウンセラーも最初から人間関係が上手くいっているわけではなく、自分自身が悩み、苦しみ、葛藤の中で生きてきたからこそ、人の痛みがわかり相手に寄り添うことができるわけです。

 

スタートってみんな一緒です。

 

私は、自分が生きてきた中で苦手なことや得意なことはありつつも、自分はおかしい人間だと思っていたわけでもなく、それなりに上手くいくんじゃないかと思っていました。

 

ところが、結婚した途端

 

あんたのここがおかしい、ここが間違っている。世間知らずだよねとあらゆる行動を指摘され、ここまで人生で否定されたことはないくらい否定の連続でした。

 

そんなはずはないと抵抗し、反論もしましたが、どんどん夫婦関係は悪化するばかり。

 

そこまで言われると腹がたつので、どれだけ自分が間違っているのかを知るために、いろんな人間関係を学ぶコースに参加しました。

 

なんか自分は場違いだと感じながらもコースを受けていくと、自分の過去を振り返り、親子関係から友達関係まであらゆる自分の関係性を見る中で、どれだけ自分の感情を押さえ込んできたか、自分の意見も言えずにたくさんの我慢をしてきたかを知ることになったのです。

 

親が望むような決断をしたり、周りから浮かないような発言ばかり繰り返し、本当に自分が思っていることさえ分からないくらい感情が麻痺していたことに気がつきました。

 

自分自身に絶望を感じ、本当の自分は何なのかを向き合っていく中で、自分がとても傷ついていたことを知ると、あらゆる問題から逃げて本心を言えない体質になっていたことを受け入れるしかありませんでした。

 

そこでやっと気がついたのです。

 

自分が満たされていないと、相手を思いやれる気持ちが生まれず自分を満たすことに意識が向いてしまうことを。

 

これじゃ妻を幸せにすることもできないし、家族を守るなんてできない人間なんだ。

偉そうなこと言える立場じゃないよねと自分を追い込むばかり。

 

本当に辛い日を過ごしました。

 

妻に申し訳ない気持ちでいっぱいになり、これを知った私は

 

「これで夫婦関係は良くなる」と思い、日常生活に戻りました。

 

しかし、待っていた現実はそんな簡単なものではなく、今までの関係性が劇的に変わることはなかったのです。

 

関係性が一瞬で変わると思っていましたが、日々の積み重ねで築いてきたもと、自分の性格が別人のように変わるわけではありませんでした。

 

凝り固まった感情と、ねじ曲がった性格は長い年月の中で自分自身を作り上げたものなので、アイデンティそのものです。

 

その全てが崩れ去ると、何を頼りに生きていけばいいのか分からなくなり、また元の自分になる方が楽だからと過去の自分にしがみつくしかありません。

 

夫婦関係は、たまに会う関係性ではなく日常そのものですよね。

 

常に意識し続け、変化をしていくのは相当な努力が必要だということを身をもって感じます。

 

私自身、妻に何年も認めてもらえないのは、相当いろんなことに囚われ固執しているからだと思います。

 

私たちは

 

「一瞬で気づくことはできる」ことは真実で

 

「そう簡単には変わらない」のも真実だと思います。

 

そこに自分の信念がある限り。