カウンセラーのリコカツ

〜私の見た真実〜

「ありのまま」という罠

「ありのままでいい」一時期この言葉が流行っていたが、私はずっとこの言葉に苦しんできた。

気持ちよくなっていたという方が正しいかもしれない。

そして、変わらない現実に苦しんでいた。

「ありのままでいい」「そのままでいい」

いろんなセミナーで言われるたびに、なんか違和感を持ちながらも、その言葉を信じていた。

違和感を持っていたのは、今のままで人生が変わるとは思えなかったから。

いろんなコンプレックがあったり、辛い過去があっても、あなたはそのままで素晴らしいと。

自分を受け入れて、肯定できても変わらない現実というギャップがどんどん大きくなっていく。

今のままでいいと。

人生がうまくいってないし、人間関係がうまくいってないのに、今のままでいいわけがない。

気持ち良くなってる場合じゃない。

そして、ある本との出会いでその謎が解けた。

私自身、何者かになろうといていた。

人の成功体験に自分を重ね、比較し自分自身を愛せない日々。

成功者はどう思っているか、どういう行動しているか、どう生きているか。

そればかりを追い求めていた。

そこに自分がいなかった。

自分はどう思うのか。
自分はどう感じているのか。
自分はどうしたいのか。

自分が全く分からなかった。

自分自身の事を自分が一番分かっていない。

自分の事を何も知らなければ、何も出来るはずがないのに。

「ありのまま」の自分っていつの自分なのか。

過去の自分なのか。
未来の自分なのか。

どっちの自分も愛する事なんてできない。
そんな自分は今ここにいないから。

それは、今の自分だってことだった。

何かを感じている自分。
何かを考えている自分。

何をしたいのか。
どうしたいのか。

いろんな感情を押しころしてきたから、何も感じなくなっていた自分。

他の誰でもない。

自分自身を感じて生きること。

それが「ありのまま」に生きるということ。